講習会に参加したきっかけ・牧場の雰囲気
今回、奈良県山添村にある「めえめえ牧場」の
手紡ぎ・手織り講習会に参加しました。

自然豊かな牧場と羊たちのいる環境の中、
「羊毛から布になるまで」を
約1ヶ月半という期間で学んできました。

洗毛(ウォッシング)体験
まずは原毛の汚れを落とす「洗毛」の工程。
羊から刈られたままの毛には土や油分、
細かいゴミが付いているため、
一つひとつ丁寧に手洗いしました。

カーディング体験
洗った毛を乾かしたあと、
次は「カーディング」=繊維を整える作業です。
ハンドカードというブラシ状の道具を使って、
繊維の流れを整え、絡まりをほぐす。
自分の手で「素材を整える」作業を体験できました。
糸紡ぎ体験
いよいよ「紡ぎ(スピニング)」の時間。
カーディングした繊維を少しずつ引き出し、
糸車を使って回転を加えながら糸にしていきます。
うまく回せずに糸がプツンと切れたり、
太さが均一にならなかったりと苦戦しましたが、
講師の方が優しく声をかけてくださり、
少しずつコツが掴めてきました。

自分が紡いだ糸が少しずつ長くつながっていくと、
「これが私の手から生まれた糸だ!」と実感しました。
染色体験
次は「染色」です。
今回は、
山に自生する草木を使った自然染料での染色体験で、
牧場近くで摘んだ葉や茎を煮出し、
綺麗な色味を出しました。

染めた後、
しっかりすすいで乾かす作業も入るので、
色が定着するまでの「待つ時間」もまた、
手仕事ならではの楽しさでした。
機織り(織り)体験
染めて乾いた糸を使って
「機織り(織り)」に挑戦。
縦糸と横糸を組んで、布へと仕上げていきました。
布が少しずつ立ち上がる様子に感動。
自分の紡いだ、そして染めた糸が布として形になるのは、
この手仕事にグッと引き込まれる瞬間でした。

仕上げと振り返り・今後への思い
こうして完成した作品を手にすると、
「自分でここまでやったんだ」と実感が湧きます。
そして、今回の体験を通じて
「ものづくりって時間をかけて、手をかけて、素材を大切にして」と
改めて感じました。
今後も糸紡ぎを続けていきたいと思いましたし、
紡いだ糸を使って作品を編んだり、
と妄想が止まりません。
締めくくり:感想・お礼・次回予告
今回の講習会では、
牧場の自然、美しい羊毛、手の動き、時間の流れ、
すべてがひとつになったような贅沢な体験でした。
講師の皆さま、
めえめえ牧場の関係者の皆さま、
本当にありがとうございました。
そしてこの記事を読んで
「私もやってみたい!」と思った方がいらしたら、
ぜひ次回の講習会の情報をチェックしてみてください。

次回こそは、
もっと糸の太さを揃えて、
オリジナルの紡ぎ糸が作れるように
チャレンジしたいと思います!
