この記事では、
つま先から輪針を使って編む靴下の手順を
以下に詳しく説明します。
この方法は、
マジックループという編み方をベースにしています。
この記事は【前編】です
つま先から編む靴下の手順を、前後編に分けてご紹介しています。
| 記事 | この回で編むところ | |
|---|---|---|
| 前編 | この記事 | 作り目 → つま先 → 足(かかと手前まで) |
| 後編 | つま先から編む靴下の手順とコツ【後編】 | かかと → 履き口 → 伏せ止め |
全体の流れを先に知りたい方は、靴下の編み方 完全ガイド もどうぞ。
材料と道具
毛糸
靴下用の糸(ナイロン混紡がおすすめ)
輪針
80cm以上の長さ、
正しい針のサイズ
はさみ・とじ針・目数マーカー
道具と糸のチェックリスト
| 選ぶもの | ショップ | |
|---|---|---|
| 糸 | 中細のソックヤーン(ウール+ナイロン混)。1足50〜100g | Fingering Cotton 生地糸【ウール】中細 |
| 輪針 | 80cm。マジックループに使います | Sheepl original 輪針 80cm |
| 目数マーカー | 増し目の位置に入れておきます | 目数リング |
| とじ針 | 糸始末に | 毛糸とじ針 |
| メジャー | 足の長さを測ります | — |
針の号数は、糸のラベルより1〜2号細くするのが靴下向きです。
手順
トゥアップ(つま先から編み始める)で編む
作り目
輪針に糸を巻きつけて、上下の針に目を作ります。
作る目は針ごとに同じ数(例えば14目ずつ)になります。
つま先の増し目
上下の針に目が出来たら、
上下の針を別々に編みます。
各針の最初と最後の1目内側で
「ねじり増し目(M1RとM1L)」で
増やします。
増し目のタイミング
1段おきに左右2目ずつ増やします。
▶ つま先から編む靴下 Sheepl Ver. Part2【前編】を見る
作り目でつまずいたら
つま先から編む靴下は、2本の針に同時に目を作る作り目から始まります。
「Judy’s Magic Cast-On(マジックキャストオン)」と呼ばれる方法です。
| やること | つまずきやすい点 | |
|---|---|---|
| 1 | 輪針を2本平行に持ち、糸を指にかける | はじめは手がもつれます。動画の手の動きをそのまま真似するのが近道 |
| 2 | 上下の針に交互に目を作る | 上下で同じ目数になるように(例:14目ずつ) |
| 3 | 片側の針から編みはじめる | 最初の数目は必ずゆるみます。1段目で引き締まるので大丈夫です |
作り目の呼び方や仕組みは 靴下編みの基本の記事 にまとめています。
増し目の入れ方をもう少し詳しく
つま先は、左右2目ずつで幅を広げていきます。
| 記号 | 編む位置 | |
|---|---|---|
| M1R | 右にねじる増し目 | 各針の最初の1目の内側 |
| M1L | 左にねじる増し目 | 各針の最後の1目の内側 |
| どうする | |
|---|---|
| 増し目の段 | 1段おき(増し目 → 増減なし → 増し目…) |
| 1回あたり | 上下の針で合計4目増えます |
| やめどき | 足の甲まわりの目数に届いたら |
ねじり増し目の編み方は、【技法】絶対に覚えておきたいねじり増し目4種 で解説しています。
足部分(フット)の編み方
つま先から増し目で編み進めて、
必要な目数になったら、
輪編みでまっすぐ(増減なし)編みます。
編む長さ
例 足のサイズが23cmの場合
約17cm
(23cm-2cm-4cm=17cm)
計算方法は動画内で説明しています。
足を編む長さの出し方
つま先の増し目が終わったら、あとはまっすぐ輪に編むだけです。
問題は「どこまで編むか」。記事の例(足のサイズ23cm)で見てみます。
| 長さ | |
|---|---|
| ① 足のサイズ | 23cm |
| ② つま先ぶんを引く | −2cm |
| ③ かかとぶんを引く | −4cm |
| = まっすぐ編む長さ | 17cm |
※ 数字は目安です。
ゲージや足の形で変わるので、
途中で試し履きしながら調整してください。
引く長さの出し方は、
動画のなかで実際に測りながら説明しています。
ポイントとコツ
フィット感を確認
適宜、試し履きしながら進めます。
サイズ調整
増し目の数や長さは、
自分の足のサイズに合わせて調整してください
編むテンション
靴下は少しきつめに編むと、
履くと伸びてフィット感がよくなります。
つまずきやすいポイント
| 作り目がゆるゆるになる | ここは全員ゆるみます。1段目を編むときに引き締まるので、作り目の段階で神経質にならなくて大丈夫です |
| 上下の目数が合わない | 増し目は上下の針で同じ回数。片側だけ増やしてしまうのが、いちばん多い間違いです |
| 針の切り替えに線が出る | 針を替えた最初の1目をきつめに編むと目立ちません |
| どこまで編むか分からなくなる | メジャーで測るのはつま先の先端から。編み地を平らに置いて測ります |
| 左右の長さがそろわない | 「何cm」ではなく「何段」でメモを。2足目がぴったりそろいます |
よくある質問
Q. マジックループが分かりません。
A. 80cmの輪針で、コードを長く引き出して編み地を半分に分ける方法です。文章では伝わりにくい動きなので、動画を一度見ていただくのがいちばん早いです。
Q. つま先は何目から始めればいいですか?
A. 記事の例では上下14目ずつです。糸の太さで変わるので、パターンがある場合はその数字に従ってください。
Q. 途中で試し履きしてもいいですか?
A. ぜひしてください。つま先から編む最大の利点が、途中で履いて確かめられることです。針から目が落ちないよう、コードの部分に目を寄せてから履きます。
Q. 糸が足りるか心配です。
A. つま先から編む方法なら、糸がなくなりそうなら短めに仕上げられます。残量を見ながら編めるのが強みです。
まとめ
以上が、つま先から輪針で編む靴下の
基本的な手順です!
まずは、基本的な編み方をマスターしましょう。
次に、編み方にはアレンジも可能なので、
自分なりのデザインに挑戦してみてください。
▶ つま先から編む靴下 Sheepl Ver. Part2【前編】
次は【後編】へ
足の長さまで編めたら、いよいよかかとです。
後編では、かかとの編み方から履き口の伏せ止めまでを解説しています。
参考書籍
| 手編み靴下研究所 「つま先から編む」テクニックも収録。つま先とかかとの組み合わせは自由自在です。 |
|
![]() |
増補改訂版 もっとソックニッティング さまざまなトウ(つま先)の編み方が載っています。 |
| 手編みのソックス 著者:嶋田 俊之 靴下編みのバイブル的一冊。 |
あわせて読みたい




