ニット帽を編んでみたい!
そう思ったとき、
最初にやるべきは編む前の準備です。
道具や毛糸の選び方によって、
編みやすさも仕上がりも驚くほど変わります。
編み始める前に全体の流れをイメージしよう
手編み初心者がつまずくポイントのひとつが、
「編み始めたけど、途中で分からなくなった…」というパターン。
今回の帽子の流れは以下の通りです。
作り目をする。
本体を編み進める。
減らし目でトップを閉じる。
仕上げ・飾り付けをする。
という流れで完成します。
完成までの全体の流れを知っておくと、
途中で混乱せずスムーズに進められます。
毛糸選びのコツ
ニット帽は直接肌に触れるので、
チクチクしない糸を選ぶといいです。
ウール
暖かく伸縮性があり、冬の帽子に最適。
ただし敏感肌の方はチクチクが気になることも。
アクリル
軽くて扱いやすく、
洗濯機で洗えるタイプも。
初心者さんにおすすめ。
アルパカ
とても柔らかく暖かい高級素材。
ふんわり感を楽しみたいときに◎。
太さの目安は「並太」または「極太」。
太めの糸は編み目が見やすく、
短時間で仕上がります。
また、色は無地だと
編み目がはっきり分かりやすく、
柄入りや段染め糸は変化を楽しめます。
針選び:輪針・5本針・かぎ針
帽子は筒状に編むので、
輪にして編める針を使います。
輪針(2本がケーブルでつながった針)
目をぐるぐると編むのに便利。
5本針
靴下や小物作りにも使える多用途タイプ。
少し慣れが必要。
かぎ針
かぎ針編みの帽子は厚みが出やすく、
模様編みも楽しめます。
初心者には輪針がおすすめ。
ケーブルの長さは、
帽子のサイズに合わせて
40cm輪針が使いやすいです。
ゲージを取ってぴったりサイズに
「ゲージ」とは、
10cm四方を編んだときの目数と段数のこと。
これを計ってから編み始めることで、
出来上がりのサイズが想定通りになります。
もしゲージを取らずに編むと、
「小さすぎて入らない」
「ゆるゆるでずれる」という悲しい結果に…。
ゲージの取り方
指定糸・指定針で20〜30目ほど編む。
編地を平らにして、10cmの目数と段数を計測。
必要なら針の太さを変えて調整。
先日のYouTubeライブにて、
帽子のゲージについてお話ししています。
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まとめ
道具と素材選びは、ニット帽作りの基本です。
やわらかく肌触りの良い毛糸を選ぶ
編みやすい輪針を用意する
ゲージを取ってサイズを決める
この3つを押さえれば、
編み始めから完成までが
ぐっとスムーズになります。
次回は、
いよいよ作り目から編み始める
「ニット帽の本体づくり編」です。
お楽しみに!