前回読んでいただいて、
英文パターンに挑戦してみたいという方に向けて、
「エンチャントショール」の編みレシピ(パターン①)を使い、
初心者〜中級者向けに
英語フレーズの練習にもなるよう
ご紹介します。
エンチャントショールには編み方がいくつかありますが、今回ご紹介するのは基本の「パターン①」です。
まずはここから始めてみてください。
これから英文パターンを学んでいきたい方は
ぜひ活用してみてください。
このパターンで練習できること
エンチャントショールは、
英文パターンの読み方を練習するのにちょうどいいパターンです。
理由は3つあります。
| 内容 | |
|---|---|
| 出てくる略語が少ない | 10個ほど。しかも同じものがくり返し出てきます |
| 10段のくり返しだけ | 1〜10段を覚えたら、あとはずっと同じ。読む量が増えません |
| サイズが自由 | 好きな長さで止められるので、ゲージがずれても失敗になりません |
「英文パターンを1枚通して読んでみたい」という方の最初の1枚にどうぞ。
どんな形に仕上がる?
エンチャントショールは四角い形のショールです。
三角ショールのような複雑な増減がないので、
編み図を追いかけるのが楽。
英文パターンの練習にちょうどいいのは、この単純さがあるからです。
そして大きさは自由に決められます。
| 幅 | 作り目の □ の数で決まります(□を増やせば広くなります) |
| 丈 | 1〜10段のくり返し回数で決まります。好きな長さで止められます |
| 止めどき | 「好みの長さになったら伏せ止め」。糸がなくなるまで編むのもひとつの決め方です |
細い糸で編めば透け感のあるストール、
太めの糸ならざっくりしたひざかけにも。
同じ編み図で、まったく違うものが編めます。
編みはじめる前に用意するもの
このパターンは糸も針も自由ですが、
迷ったらこちらをどうぞ。
| 道具 | おすすめ | ショップ |
|---|---|---|
| 毛糸 | Sheepl original Fingering Cotton(コットン混)/クレパス調メリノウール | Fingering Cotton クレパス調メリノウール |
| 棒針 | 80cm輪針。目数が多くなるので、輪針だとゆったり編めます | ショップで見る |
| とじ針 | 糸の始末に | ショップで見る |
| マーカー | くり返しの区切りに。あると数えやすくなります | ショップで見る |
ショールは目数が多くなるので、
80cmの輪針がおすすめです。
往復編みでも、目がコードに乗るので手首がラクになります。
Fingering Cottonならさらりとした透け感のあるショールに、
クレパス調メリノウールならふっくらあたたかい仕上がりになります。
略語の意味
CO(Cast on) 作り目
Row○ ○段目
st/sts(stitch/stitches) 目/目(複数)
k(knit) 表編み
p(purl) 裏編み
sl(slip) 目を編まずに右針へ移す
wyif(with yarn in front) 糸を手前にして
※「sl1 wyif」=糸を手前にしたまま1目滑らせる(編まずに右針に移す)
p2tog(purl 2 together) 裏2目一度(左上裏2目一度)
yo(yarn over) かけ目
rep(repeat) 繰り返し
BO(Bind off) 伏せ止め
作り目
「Cast on 3 + (18 × □) + 3 stitches」
□にはお好きな数字を入れます。
【例】
「Cast on 3 + (18 × 6) + 3 = 114 stitches for Pattern 1 using size 4 needles.」
計算式の□に6を入れて、4号針で114目作り目をします。
作り目の計算式の読み方
Cast on 3 + (18 × □) + 3 stitches
| 部分 | 意味 |
|---|---|
| 最初の 3 | ふちの目(両端のガーター編み部分) |
| (18 × □) | 模様1つ分が18目。□に「模様をいくつ入れるか」を入れます |
| 最後の 3 | 反対側のふちの目 |
□の数字を変えるだけで、好きな幅にできる。
□に6を入れれば 3+108+3=114目、
8を入れれば 3+144+3=150目です。
大事なのは、5段目のくり返し回数も□と同じ数にすること。
作り目で6を選んだら、5段目も6回くり返します。
編み方
【Row1 k to last st,sl1 wyif.】
1段目 最後の1目まで表編み、糸を手前にして1目を滑らせる。
【Row2 k3,p to last 3 sts,k2,sl1 wyif】
2段目 表3目、最後の3目まで裏編み、表2目、糸を手前にして1目を滑らせる。
【Row3 k to last st,sl1 wyif】
3段目 最後の1目まで表編み、糸を手前にして1目を滑らせる。
【Row4 k3,p to last 3 sts,k2,sl1 wyif】
4段目 表3目、最後の3目まで裏編み、表2目、糸を手前にして1目を滑らせる。
【Row5 k3,[p2tog×3,(yo,k)×6,p2tog×3]×6,k2,sl1 wyif】
5段目 表3目、[左上裏2目一度を3回、(かけ目、表目)×6回、左上裏2目一度を3回]を6回繰り返す。表2目、糸を手前にして1目を滑らせる。
(6は作り目の□と同じ数)
【Row6 k3,p to last3 sts,k2,sl1 wyif】
6段目 表3目、最後の3目まで裏編み、表2目、糸を手前にして1目滑らせる。
【Row7 k to last st,sl1 wyif】
7段目 最後の1目まで表編み、糸を手前にして1目を滑らせる。
【Row8 k3,p to last 3 sts,k2,sl1 wyif】
8段目 表3目、最後の3目まで裏編み、表2目、糸を手前にして1目滑らせる。
【Row9 k to last st,sl1 wyif】
9段目 最後の1目まで表編み、糸を手前にして1目を滑らせる。
【Row10 k3,p to last 3 sts,k2,sl1 wyif】
10段目 表3目、最後の3目まで裏編み、表2目、糸を手前にして1目滑らせる。
【1~10 rep】
1段目から10段目を繰り返す
【When the shawl reaches your desired length, BO all stitches】
ショールが好みの長さになったら、すべての目を伏せ止めする。
sl1 wyif ってなに?
毎段の最後に出てくるsl1 wyif。
「with yarn in front(糸を手前にして)1目すべらせる」という意味です。
これは端の目をきれいにそろえるために、
編まずにすべらせることで、ふちが1段おきにつながり、
チェーンのようななめらかな縁になります。
| やること | 糸を編み地の手前に置いてから、1目を編まずに右針へ移す |
| よくある間違い | 糸を向こう側に置いたまますべらせる(ふちの表情が変わります) |
| 効果 | ふちがガタつかず、まっすぐきれいに仕上がります |
エンチャントショールについてよくある質問
Q. 英語がまったく読めなくても編めますか?
A. 編めます。この記事で1段ずつ日本語をつけているので、
対応させながら読んでみてください。
出てくる略語は10個ほどです。
Q. どんな糸で編めますか?
A. 自由です。細い糸なら透け感のあるショール、
太めの糸ならざっくりしたスヌードのように仕上がります。
Q. どのくらいの長さで止めればいいですか?
A. 好みで大丈夫です。
パターンにも「When the shawl reaches your desired length(好みの長さになったら)」と書かれています。
糸がなくなるまで編むのもひとつの決め方です。
Q. 途中で目数が合わなくなりました。
A. 5段目でずれていることがほとんどです。
かけ目を飛ばしていないか確かめてみてください。
Q. 略語の意味をもっと知りたいです。
A. こちらの記事に、糸の太さ・針サイズ・略語の一覧をまとめています。
まとめ
今回は「エンチャントショール」を使って、
英文パターンの読み方と
英文パターンの解読方法をご紹介しました。
英語に少し自信がない方でも、
実際に編みながら楽しく学べる内容になっています。
英文パターンが解るようになってくると、
編み物がさらに楽しくなってきますよ。
今回は基本のパターン①をご紹介しました。
次回はパターン②をご説明します。
パターン①が編めるようになったら、
ぜひ次にも挑戦してみてください。
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