ゲージとは?編み物の仕上がりを左右する基礎知識と合わせ方のコツ

編み物をはじめたばかりの方がつまずきやすいのが、
「ゲージ」です。

今日はゲージの基本と、
なぜ大切なのかをわかりやすく解説します。

記事の後半には、目数と段数を自動で出す「ニット計算ツール」も置いています。
計算が苦手な方は、そこだけ使っていただいてもかまいません。

▶ ニット計算ツールへ移動する

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ゲージってなに?

ゲージとは、
10cm × 10cm の正方形
何目・何段入るかを表す数値のことです。

編み物のパターン(作り方)には、
必ず「ゲージ:20目 × 28段」などと記載されています。

「目数ゲージ」と「段数ゲージ」

ゲージには横方向と縦方向の2つあります。

呼び方 数えるもの 決まるもの
目数ゲージ 10cmの中に入る目の数(横) 作品の
段数ゲージ 10cmの中に入る段の数(縦) 作品の

「ゲージ:20目 × 28段」と書かれていたら、
横に20目、縦に28段で10cm角になるという意味です。

なぜゲージが重要なの?

同じパターンを使っても、
編む人によって仕上がりサイズが変わってしまうのは、
ゲージのずれが原因です。

目数が多い(きつめに編む) → 小さく仕上がる
目数が少ない(ゆるめに編む) → 大きく仕上がる

セーターや靴下など、
サイズが重要な作品では
ゲージ合わせが欠かせません。

1目のずれは、どれくらいの差になる?

「たった1目」と思われるかもしれませんが、
作品が大きくなるほど差は広がります。

【例】パターンのゲージ 20目 / 身幅50cmの前身頃 = 100目

自分のゲージ 100目で編むと パターンとの差
20目(ぴったり) 50.0cm ±0
21目(きつめ) 47.6cm −2.4cm
19目(ゆるめ) 52.6cm +2.6cm

前後の身頃を合わせると、胸囲でおよそ5cmの差になります。

【例】パターンのゲージ 28段 / 着丈60cm = 168段

自分のゲージ 168段で編むと パターンとの差
28段(ぴったり) 60.0cm ±0
30段(つまり気味) 56.0cm −4.0cm
26段(のび気味) 64.6cm +4.6cm

丈は数cm変わるだけで、印象がずいぶん変わります。

ゲージの合わせ方

1. スワッチを編む
本番と同じ糸・針で15cm角ほど編みます。

2. 測定する
編み地を軽くブロッキング(水通し)してから、
中央部分の10cm角を測ります。

3. ずれていたら針を変える
・目数が多い(小さい) → 1号太い針に変える
・目数が少ない(大きい) → 1号細い針に変える

スワッチを編むときのコツ

大きさ 15cm角ほど。10cm角ちょうどだと端がゆがんで正確に測れません
糸と針 本番と同じものを使います。色が違うだけでもゲージは変わることがあります
編み方 輪に編む作品(靴下・帽子)は、輪のままスワッチを編むのがいちばん正確です
測る位置 端は目がゆがむので、必ず中央で測ります
水通し 本番と同じ手順でブロッキングしてから測ります

ずれていたときの調整早見表

自分のゲージ 仕上がり 対処
目数が多い(例 22目 > 20目) 小さくなる 針を1〜2号太くする
目数が少ない(例 18目 < 20目) 大きくなる 針を1〜2号細くする
ぴったり パターンどおり そのまま編みはじめてOK

目安として、針を1号変えると10cmあたり0.5〜1目ほど変わるです。
2目以上ずれているときは、2号単位で変えてみてください。

目数は合うのに、段数だけ合わないとき

じつはとてもよくあることです。

基本の考え方 「◯段編む」を「◯cmになるまで編む」に読み替えます
注意が必要なところ 袖下の増し目、袖山、肩下がりなど段数で指定される部分は、自分の段数ゲージから計算し直します
覚えておきたいこと 段数ゲージは水通しでいちばん変わりやすいので、必ずブロッキング後に測ります

作品別・ゲージをどこまで合わせる?

作品 ゲージ合わせ 理由
セーター・カーディガン 必須 数cmの差が着心地に直結します
靴下・手袋 必須 筒状なので、あとから直せません
帽子 できれば きつい・ゆるいが目立ちます
ショール・ストール 目安でOK 大きさを自由に決められます
マフラー・コースター 不要 幅は目数で決められます

小物から始めるとゲージで悩まずにすむのは、こうした理由からです。

自身のゲージのまま編むときの計算方法

パターンのゲージと自分のゲージがずれていても大丈夫。
下の電卓で、
必要な目数・段数を自動で計算できます。

🧶 ニット計算ツール

必要目数:
必要段数:

※ 端数は切り上げています

ニット計算ツールの使い方

1 上の欄に、スワッチで測った自分のゲージ(10cmあたりの目数・段数)を入れます
2 下の欄に、編みたい寸法(幅・高さ)をcmで入れます
3 「計算を実行する」を押すと、必要な目数と段数が出ます

【例】自分のゲージが 22目 × 30段、幅20cm・高さ25cmのハンドウォーマーを編みたいとき

入力 数値
ゲージ 横(目数) 22
ゲージ 縦(段数) 30
20
高さ 25

必要目数 44目 / 必要段数 75段 と表示されます。

※ 端数は切り上げています。
ゴム編みや模様編みなどくり返しのある編み地では、
くり返し目数の倍数になるように少し増減してください。

ゲージを測るときにあると便利な道具

道具 使いどころ ショップ
硬い定規 やわらかいメジャーより、まっすぐな定規のほうが正確に測れます
まち針 10cmの始まりと終わりに印をつけます
段数マーカー スワッチの段を数えるとき、10段ごとに印をつけると楽です 目数リング
ブロッキングマット・ピン 水通しのあと、形を整えて乾かします
毛糸・棒針 本番と同じものを使うのが鉄則です Fingering Cotton クレパス調メリノウール 80cm輪針
とじ針 スワッチの糸始末に使います 毛糸とじ針

ゲージについてよくある質問

Q. スワッチはどれくらいの大きさで編めばいいですか?

A. 15cm角が目安です。10cm角ちょうどだと端がゆがみ、正確に測れません。まわりに数目・数段の余裕をもたせて、中央で測ってください。

Q. スワッチはほどいて本番に使ってもいいですか?

A. 使えます。ただし糸に編みぐせが残るので、気になるときは蒸気を当てるか、水通しをしてから使ってください。

Q. 水通し(ブロッキング)は必ず必要ですか?

A. ウールやアルパカなど、水を通すと表情が変わる糸では必須です。とくに段数ゲージは水通し後に大きく変わります。

Q. 靴下や帽子のスワッチはどう編みますか?

A. 平らに編むときと輪に編むときでは、ゲージが変わることがあります。輪に編む作品は、輪のままスワッチを編むのがいちばん正確です。

Q. 針を変えても、どうしてもゲージが合いません。

A. 針を1号変えても10cmあたり0.5〜1目ほどしか変わりません。3目以上ずれているときは、糸の太さそのものを見直してみてください。

Q. 目数は合うのに、段数が合いません。

A. よくあることです。段数は「◯cmになるまで編む」に読み替えて、丈で合わせてください。増し目・減らし目のある部分だけ、自分の段数ゲージから計算し直します。

今日のひとこと

「面倒だからゲージは飛ばす」という気持ち、
とてもよくわかります。

でも、ゲージ合わせはその後の作業を守ってくれます。
特に初めて使う糸や針のときは、
ぜひ丁寧に確認してみてください。

参考過去記事

ゲージについてさらに詳しく知りたい方は、
過去の記事もあわせてどうぞ。

編み物のゲージの取り方|初心者向けわかりやすく解説【失敗しないコツ】

「今さら聞けないゲージの基本」ローゲージ・ハイゲージってなに?【初心者向け】

参考書籍

ゲージや編み物の基礎を
もっと深く学びたい方におすすめの一冊です。

いちばんわかりやすい 棒針編みの基礎BOOK
(ゲージの取り方・調整方法を写真付きで丁寧に解説)

新版 これ1冊できちんとわかる 棒針編みの基本BOOK
(初心者から中級者まで対応。全工程をカラー写真で解説)

棒針編みの編み図が読めるようになる本
(編み図の読み方からゲージ計算までステップアップできる一冊)

【📌 あわせて読みたい】


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